PFU のキーボード HHKB (Happy Hacking Keyboard) シリーズの製品「HHKB Professional HYBRID Type-S」を購入しました。 12月10日に発売されたばかりの最新モデルです。バリエーションは「英語配列/墨」 (PD-KB800BS-KBRFHHB) を選びました。
個人的には修論に忙しい時期で、「これを買えば修論執筆がはかどる」と理由をこじつけて散財しました。触ったこともない、よく知らない、3万円以上もする高級キーボードを衝動買いするなんて、よほどストレスが溜まっていたのだと思います。
初めての HHKB
そういうわけで、筆者にとってこれが初めての HHKB です。旧製品や他の高級キーボードとの比較はできませんので悪しからず。本稿では、初めて HHKB を使ってみた感想に終始します。
普段は、主に ThinkPad X1 Carbon (2016) のキーボードか、 iPad Pro 11 (2018) の Smart Keyboard を使用しています。どちらも英語配列です。英語配列に馴染みがあったので、 HHKB も英語配列を選択しました。まさか配列が微妙に異なるとも知らずに。 HHKB ユーザが他のキーボードに戻れない理由のひとつが、この独自のキー配列だそうですね。
キー配列について
US 配列と HHKB の英語配列と大きな違いとしては以下が挙げられます。
- Delete キーが1列下にある
- ` キーが左端ではなく右端にある
- \ キーが1列目にある
- 矢印キーがなく、 Fn + [;'/ で代用する
Delete の位置は、意外とすぐに慣れました。それだけ使う機会が多いということでしょう。修論を LaTeX で書いていて気になるのが、` と \ の位置です。どちらも LaTeX では頻繁に使うキーですので、誤入力が目立ちます。また、端のキーは押すときに安心して指を伸ばせるものですから、端のキーでなくなった \ は特にやりづらく感じます。
矢印キーに関しては、あまり問題に感じていません。矢印キーは使用頻度が低く、Vim の hjkl のキーバインドを使うほうが多いからです。ただ、個人的に hjkl といずれかのキーを組み合わせた入力方法だったら嬉しかったかもしれません。
Bluetooth 接続性について
上述の ThinkPad X1 Carbon と iPad Pro 11 の両方で、 Bluetooth 接続をためしてみました。接続性は良好で、文字が遅れて入力されることはありません。ただ、ごく稀に「あ」と打ったはずが「あああああああああ」と入力されてしまうようなことがあります。
接続先のスイッチも簡単です。こうした操作やペアリングのキーバインドは特殊ですが、忘れても本体裏面に記載されているので問題ありません。
DIP スイッチについて
本機能については、筆者はまだ使いこなせていません。とりあえずは、Delete キーでバックスペースとなるように SW2 だけ ON にしています。
おわりに
今は特殊なキー配列にすこし苦戦していますが、結局は慣れの問題で、すぐに適応できるだろうと思っています。懸念するのは、US 配列や日本語配列と併用する場合のことですね。もしかしたら半年後には、家と職場に1台ずつ置くような熱心なユーザになっているかもしれません。しばらく使い倒してみようと思います。